飲食店向け予約システムは、無料で使えるものから月1万円以上のものまであります。 ただし、価格差の多くは「同じ機能なのに高い・安い」という差ではなく、 システムが担当する仕事の範囲の違いです。
電話予約、配席、顧客管理、複数グルメサイトまでまとめたい店には本格的な予約台帳型が向いています。 一方、「自店のネット予約窓口だけ欲しい」という小規模店なら、 高機能なシステムを選ばなくても目的を達成できる場合があります。
まず「予約フォーム」と「予約台帳」を分けて考える
予約システムを料金だけで並べると、比較が分かりにくくなります。 同じ「予約システム」という名前でも、実際に担当する仕事が違うためです。
| 店が求めていること | 向いているタイプ | 主な役割 |
|---|---|---|
| 自店のネット予約窓口が欲しい | 予約フォーム型 | 公式サイト、Google、SNSなどから直接予約を受ける |
| 電話予約も含めて店内の予約を管理したい | 予約台帳型 | 予約、配席、顧客情報などをまとめて管理する |
| 複数の予約サイトをまとめたい | 一元管理型 | 複数経路の予約・空席情報などをまとめる |
Reasybookは、このうち「自店のネット予約窓口」を低コストで持つことを中心にしたサービスです。 電話予約を含む本格的な予約台帳や、複数グルメサイトの在庫同期が必要な店には別のタイプが向いています。
予約台帳そのものを紙・Excel・専用システムで比較したい場合は、 飲食店の予約台帳とは? も参考にしてください。
飲食店向け予約システム9サービスの料金比較
2026年9月23日時点で各社が公式に公開している情報を確認し、 小規模飲食店が比較しやすいように整理しました。 料金を一般公開していないサービスについては、推定金額を載せず「要確認」としています。
| サービス | 公開されている料金 | 主なタイプ | 見るべきポイント |
|---|---|---|---|
| Reasybook |
無料:月30件まで 有料550円/月 |
自店予約フォーム | 有料は予約件数無制限。予約件数・人数に応じた手数料なし |
| EDISONE予約 |
無料:30件 528円/月〜 |
多業種向け予約システム | 528円のエントリーは予約50件まで。予約数に応じて上位プランあり |
| SelectType |
無料プランあり 1,650円/月〜 |
多業種向け予約システム | 予約、顧客管理、決済など幅広い機能。プランにより制限が異なる |
| RESERVA |
無料:月50件 5,500円/月〜 年払いは月換算3,850円〜 |
多業種向け予約システム | ブループランは月200件。規模に応じた複数プラン |
| Airリザーブ(AirRESERVE) |
無料プランあり 5,500円/月〜 |
予約・顧客管理 | 月間予約件数はプランを問わず無制限 |
| レストランボード |
基本機能0円 オプションは要確認 |
飲食店向け予約台帳 | 予約台帳・顧客台帳・テーブル管理などの基本機能を0円から利用可能 |
| トレタ予約台帳 | 料金表を資料で案内 | 飲食店向け予約・顧客台帳 | 予約台帳、顧客台帳、配席、分析、Web予約などをまとめて管理 |
| TableCheck(テーブルチェック) | 導入料金は要問い合わせ | 飲食店向け予約・顧客管理 | 予約・顧客管理、キャンセル対策、データ活用など機能範囲が広い |
| ebica(エビカ) | 月額10,000円〜 | 飲食店向け予約台帳・一元管理 | 基本予約台帳に加え、上位構成では複数グルメサイトの管理にも対応 |
※料金・プラン情報は2026年9月23日時点で各サービスの公式サイトに公開されている情報をもとに整理しています。 料金の税込・税別表記は各社の公式表記に従っています。 キャンペーン、契約期間、オプション、初期費用などにより実際の費用が変わる場合があります。
※各サービスは提供範囲が大きく異なります。 月額料金だけで単純に優劣を決めるための比較ではありません。
トレタの料金は?
トレタ予約台帳は、飲食店向けの予約・顧客管理システムです。 予約台帳、顧客台帳、配席、集計・分析、Web予約などを一つの仕組みで扱います。
2026年9月23日時点では、公式サイトに「料金表」の資料請求ページがありますが、 一般公開ページ上で具体的な月額を確認できる形にはなっていません。 料金を知りたい場合は、公式の料金表資料で確認する形になります。
また、トレタのWeb予約ページについては、公式サイトで作成無料・送客手数料0円と案内されています。 ただしこれは「トレタ予約台帳そのものの利用料金が0円」という意味ではありません。
トレタは、ネット予約の入口だけでなく、店内の予約台帳そのものをデジタル化したい店が比較対象にしやすいサービスです。
TableCheck(テーブルチェック)の料金・手数料は?
TableCheckは、飲食店向けの予約・顧客管理を中心に、 公式Web予約、キャンセル対策、顧客情報、データ活用などを幅広く扱うサービスです。
公式サイトでは「送客手数料なしの公式ウェブ予約」と案内されています。 ここでいう送客手数料は、公式Web予約から予約を受ける際の送客手数料を指します。
一方、予約・顧客管理システムの導入料金については、 2026年9月23日時点の公式公開ページでは具体額を確認できず、問い合わせ形式になっています。
「TableCheck 手数料」と検索する場合は、 店舗向けシステムの利用料金と、利用者向けの一部有料サービスなどを混同しないよう注意が必要です。
TableCheckは、料金の安さだけで比較するより、予約・顧客管理やキャンセル対策までどこまで必要かで判断した方が比較しやすいサービスです。
ebica(エビカ)の料金は?
ebicaは飲食店向けの予約台帳を中心とした予約管理システムです。 公式サイトでは、基本の予約台帳機能を月額10,000円からと案内しています。
複数グルメサイトをまとめて管理する「グルメサイトコントローラー」を含む構成は、 月額15,000円からと案内されています。
予約経路が多い店、電話やネットを含めて予約業務をまとめたい店では、 単純な予約フォームよりこうした本格的な予約管理システムの方が適している場合があります。
レストランボードの料金は?
レストランボードは、飲食店向けの予約台帳アプリです。 公式サイトでは、予約台帳、顧客台帳、テーブル管理などの基本機能を0円で利用できると案内しています。
一方、メッセージ配信、ホームページ作成、ネット広告配信などはオプション機能です。 また、一部機能はホットペッパーグルメとの連携が条件になります。
「無料で予約台帳をデジタル化したい」という目的なら、 レストランボードは強い選択肢です。 そのため、予約システムは「有料の方が高機能」「安い方が簡易」と単純には分けられません。
実際に長野県のイタリア料理店BELLASONIA様では、レストランボードとREASYを併用しています。 予約台帳としての管理と、自店のWeb予約受付では役割が異なるため、 必ずしもどちらか一方にまとめる必要はありません。 BELLASONIAの導入事例 では、実際の運用も紹介しています。
Airリザーブ(AirRESERVE)の料金は?
Airリザーブは無料プランがあり、有料のベーシックプランは月額5,500円です。 スタンダードは月額11,000円、上位プランは問い合わせとなっています。
月間予約件数はプランにかかわらず無制限と案内されており、 予約管理や顧客管理を幅広い業種で利用できます。
無料・低価格帯にも選択肢はある
「予約システムは月数千円以上かかる」とは限りません。 Reasybook、EDISONE予約、SelectType、RESERVA、Airリザーブには無料プランがあり、 レストランボードも基本機能は0円です。
そのため「無料」という条件だけでは、サービスを選ぶ理由としては不十分です。 無料で何ができるのか、有料になる条件は何か、そもそも自店が必要としているのは予約フォームなのか予約台帳なのかを確認する必要があります。
予約システムを使わず、Googleフォームで無料の受付フォームを作る方法もあります。 Googleフォームで飲食店の予約受付をする方法 で、専用の予約システムとの違いを整理しています。
月額料金より「使っている機能」を見る
すでに予約システムを利用していて、料金を見直したい場合は、 いきなり安いサービスへ乗り換えるのではなく、まず現在使っている機能を確認した方が安全です。
たとえば、次の機能を実際に使っているかを確認します。
- 電話予約を含めた予約台帳
- テーブル・席の配席管理
- 複数グルメサイトの予約・空席管理
- 顧客台帳や来店履歴
- キャンセル対策や事前決済
- 複数店舗の管理
- 売上や予約データの分析
これらが店舗運営に欠かせないなら、月額だけを理由にシンプルな予約フォームへ替えると、 かえって手作業が増える可能性があります。
一方で、実際に使っているのが 「ネットで予約を受ける」「予約可能な日時を設定する」「確認メールを送る」程度で、 電話予約や配席は今までどおり店内で管理しているなら、 高機能な予約管理システムが必要かは見直す余地があります。
「今のシステムが高いか」ではなく、 「その料金で使っている機能が自店に必要か」を見る方が、乗り換え判断をしやすくなります。
本格的な予約台帳が必要な店
次のような店は、料金よりも予約管理機能を優先した方がいいでしょう。
- 電話予約を含めてすべて一つの台帳で管理したい
- テーブルや席の配席をシステム上で管理したい
- 複数のグルメサイトから予約が入る
- 顧客情報や来店履歴を接客に活用したい
- 複数店舗をまとめて管理したい
こうした店では、トレタ、TableCheck、ebica、レストランボードなど、 予約台帳を中心にしたサービスが比較対象になります。
予約システムの種類そのものを整理したい場合は、 飲食店向け予約システムの選び方 も参考にしてください。
小さな店なら「ネット予約の入口だけ」で足りる場合もある
一方、席数が少なく、店内の予約管理方法を大きく変える必要がない店もあります。
たとえば、
- 電話予約は今までの台帳で管理する
- Webから来た予約だけ一覧で確認できればいい
- 自店の予約URLをGoogleやInstagramに置きたい
- 予約可能な時間帯を決めたい
- 予約不可日を設定したい
- 予約後の確認メールを自動で送りたい
という店なら、本格的な予約台帳を導入せず、 自店予約フォームを持つだけで目的を達成できる可能性があります。
ネット予約を導入するときに先に決めておく運用については、 飲食店がネット予約を導入するときに最初に決めること でも整理しています。
低価格サービス同士でも条件は違う
たとえばEDISONE予約のエントリープランは月528円、Reasybookは月550円です。 月額だけなら差は22円ですが、条件は同じではありません。
| EDISONE予約 エントリー |
Reasybook 有料 |
|
|---|---|---|
| 月額 | 528円 | 550円 |
| 予約件数 | 50件 | 無制限 |
| サービスの方向 | 多業種向け | 小規模飲食店の自店予約向け |
最安価格だけではなく、予約が増えた後にプラン変更が必要か、 自店が必要とする機能がそのプランに含まれるかまで確認する必要があります。
Reasybookが向いている店・向いていない店
向いている店
- 小規模・個人経営の飲食店
- 自店のWeb予約窓口を持ちたい
- 電話やDMで受けている通常予約の一部をWebへ移したい
- GoogleやInstagramから自店予約へ案内したい
- 本格的な予約台帳や配席管理は必要ない
- 固定費を抑えたい
- 予約件数に応じて料金が上がる仕組みを避けたい
向いていない店
- 電話予約まで含めて一つの予約台帳で管理したい
- テーブル単位の配席・残席管理が必要
- 複数グルメサイトの予約を自動で一元管理したい
- 高度な顧客管理・分析が必要
- 複数店舗を本部で一括管理したい
- オンライン事前決済やキャンセル保証が必要
後者に当てはまる店なら、Reasybookへ乗り換えるのではなく、 必要な機能を持つ予約管理システムを選んだ方が適しています。
予約システムを見直すときの5つの確認
- 今使っている機能のうち、本当に必要なのはどれか
- 電話予約まで同じシステムに入れる必要があるか
- 配席や空席の自動管理が必要か
- グルメサイト連携や顧客管理を使っているか
- 自店のWeb予約フォームだけで目的を達成できないか
「導入時には必要だと思ったが、実際にはほとんど使っていない機能」が多いなら、 システムを見直す余地があります。
逆に、高機能な仕組みのおかげで予約転記や配席の手間が減っているなら、 単純な月額削減だけを目的に変えない方がいいでしょう。
自店予約の窓口だけなら、月550円
Reasybookは、小規模飲食店が自店のネット予約フォームを持つための機能に絞ったサービスです。
無料プランは月30件まで。 有料プランは月550円で予約件数無制限、予約件数・予約人数による手数料はありません。 年額プランは5,500円です。
「店の予約管理を全部置き換えたい」のではなく、 「GoogleやInstagram、公式サイトから受けられる自店予約の入口が欲しい」 という店向けです。
比較情報について
本記事は2026年9月23日時点で各サービスの公式サイトに公開されている情報を確認し、 飲食店が料金と機能範囲を比較しやすいよう整理しています。
Reasybook自身が公開する比較記事ですが、他社サービスを低く評価することを目的としていません。 配席、顧客管理、一元管理、キャンセル対策などが必要な場合は、 Reasybookより他社サービスの方が適することがあります。
料金や機能は変更される可能性があります。 契約前には各サービスの公式サイトで最新情報をご確認ください。