Googleフォームで
飲食店の予約受付はできる?

「ネット予約を始めたいけれど、まずは無料で作れないか」と考えたとき、 Googleフォームは候補の一つになります。 実際に飲食店の予約受付に使うことはできますが、 専用の予約システムとはできることが違います。 どんな店ならGoogleフォームで十分なのかも含めて整理します。

この記事の結論

Googleフォームでも、飲食店の予約申込みを受け付けることはできます。 無料で始めやすく、予約数が少なく、営業日や受付時間が単純な店なら 十分使える場合があります。

ただし、Googleフォームは飲食店専用の予約システムではありません。 「その日時が予約可能か」を自動で判断したり、 予約不可日や人数制限を店舗の営業に合わせて管理したりする部分は、 店側で考える必要があります。

Googleフォームでも飲食店の予約受付は作れる

Googleフォームは、 質問項目を自由に作り、 回答を受け付けるためのサービスです。

そのため質問項目を予約用にすれば、 飲食店の予約申込みフォームとして使うこともできます。

たとえば、

  • 来店日
  • 来店時間
  • 人数
  • 名前
  • 電話番号
  • メールアドレス
  • 希望コース
  • 備考

といった項目を作れば、 電話やDMを使わずに予約内容を送ってもらうフォームを作れます。

「予約内容を入力して送ってもらう」だけなら、 Googleフォームでも実現できます。

Googleフォームで予約フォームを作る基本的な流れ

STEP 1 予約に必要な項目を作る

まず、予約を受けるために必要な質問を作ります。

日付、時間、人数、氏名、連絡先など、 普段電話で確認している内容を フォームの項目に置き換えると考えると分かりやすいでしょう。

STEP 2 回答を確認できるようにする

送信された回答はGoogleフォーム上で確認できます。 Googleスプレッドシートと連携して、 回答を一覧にすることもできます。

店側が予約申込みを確認し、 必要に応じてお客様へ連絡する運用にできます。

STEP 3 フォームのURLをお客様へ案内する

作成したフォームのURLを、 公式サイトやSNSなどから案内します。

QRコードにして、 店内やショップカードなどから案内する方法もあります。

Googleフォームのメリットは「無料で小さく始められる」こと

Googleフォームを予約受付に使う最大のメリットは、 専用の予約サービスを契約しなくても 自分でフォームを作れることです。

費用をかけずに始めやすい

「ネット予約が本当に必要か分からない」 「まず試してみたい」という段階なら、 大きな費用をかけずに予約受付を試せます。

必要な質問を自由に作れる

Googleフォームは質問項目を自分で作れるため、 店独自の確認事項を追加しやすいのも特徴です。

回答をスプレッドシートで管理できる

Googleスプレッドシートと組み合わせれば、 送信された予約申込みを一覧で確認できます。

もともとGoogleのサービスを日常的に使っている店なら、 始めるハードルは比較的低いでしょう。

ただし「予約申込みフォーム」と「予約システム」は少し違う

ここが一番重要です。

Googleフォームで作れるのは、 基本的には お客様から予約内容を送ってもらう仕組み です。

一方、飲食店向けの予約システムでは、 店舗の営業条件に合わせて 「予約を受けていい日時そのもの」を管理する機能があります。

項目 Googleフォーム 飲食店向け予約システム
予約内容の入力 できる できる
質問項目の自由度 高い サービスの仕様による
回答の一覧確認 できる できる
予約可能な曜日・時間の管理 自分で運用を考える必要がある 予約用の設定機能を持つものがある
予約不可日の管理 手動対応が中心 設定できるものがある
人数制限 フォームだけでは予約状況に応じた判断はしない 条件を設定できるものがある
飲食店向けの初期設定 自分でフォームを設計する 予約受付を前提に作られている
費用 Googleフォーム自体は無料で利用可能 無料・月額・従量課金などさまざま

問題になりやすいのは「その日時を本当に受けられるか」

たとえばGoogleフォームに、 「来店希望日」という日付入力欄を作ったとします。

お客様は日付を入力できます。

しかし、その日が定休日なのか、 臨時休業なのか、 貸切なのかまでGoogleフォームが 飲食店の営業状況として判断してくれるわけではありません。

時間についても同じです。

18:00、18:30、19:00などの選択肢を作ることはできますが、 「今日は19:00だけ予約を止める」 「この曜日はランチだけ予約を受ける」 といった変更が必要になれば、 フォーム側の選択肢を自分で管理する必要があります。

フォームを作ることより、 店の営業状況とフォームの内容を合わせ続けることの方が 手間になる場合があります。

予約を送信した時点で「予約確定」にするかも決める必要がある

Googleフォームを使う場合、 もう一つ決めておきたいのが 「フォームを送ったら予約成立なのか」という点です。

たとえばフォーム上に空席状況が反映されていないなら、 お客様が希望日時を送信しても、 実際にはその予約を受けられない可能性があります。

その場合は、

  • フォーム送信は「予約申込み」とする
  • 店側が内容を確認する
  • 予約可能なら確定の連絡をする

という運用にした方が安全です。

この確認作業が少ないうちは問題ありません。

しかし予約件数が増えると、 フォームを確認して返信する作業そのものが 新しい仕事になる可能性があります。

Googleフォームで十分な店もある

だからといって、 すべての飲食店が専用の予約システムを使う必要はありません。

たとえば、

  • ネット予約が月に数件程度
  • 予約を受ける曜日や時間がほぼ固定
  • 予約内容を毎回人が確認しても負担にならない
  • 予約申込み後に店から確定連絡をする運用で問題ない
  • できるだけ固定費を増やしたくない

という店なら、 Googleフォームで十分な場合があります。

月に数件の予約のために、 必要以上に大きなシステムを導入する必要はありません。

専用の予約システムを考えた方がいいのはどんな店?

逆に、 Googleフォームを維持する作業が増えてきたら、 専用システムを検討する意味が出てきます。

たとえば、

  • 予約可能な曜日や時間を店舗側で設定したい
  • 臨時休業や貸切日を簡単に予約不可にしたい
  • ネットで受ける最大人数を決めたい
  • 予約受付の締切を決めたい
  • 予約内容を管理画面で確認したい
  • 予約受付後の連絡をできるだけ自動化したい

といったことが必要になったときです。

この段階になると、 Googleフォームを工夫して使い続けるより、 最初から予約受付用に作られたサービスの方が 運用が単純になる場合があります。

「無料だから得」とは限らない

Googleフォーム自体を無料で使えることは、 大きなメリットです。

ただし店側で、

  • 予約内容を確認する
  • 予約可能か判断する
  • 必要ならお客様へ返信する
  • 営業変更に合わせてフォームを直す
  • 別の予約台帳へ転記する

といった作業が増えるなら、 その時間も含めて考える必要があります。

システム料金をゼロにするために、 店側の作業が増えてしまえば、 必ずしも一番安い方法とは限りません。

反対に、 ほとんど手間がかからない店なら 無理に有料サービスへ移る必要もありません。

Googleフォームと予約システム、どちらを選べばいい?

こんな店 考えやすい選択
まず無料でネット受付を試したい Googleフォーム
予約数が少なく毎回確認できる Googleフォームでも十分な場合がある
営業日・受付時間がほぼ固定 Googleフォームでも運用しやすい
予約不可日を頻繁に変更する 予約専用システムが扱いやすい
予約時間や人数を店舗側で制御したい 予約専用システムが扱いやすい
確認・返信作業を減らしたい 予約専用システムを検討

「無料か有料か」だけではなく、 毎日の予約受付にどれだけ人の作業が必要になるか で考えると判断しやすくなります。

グルメサイトを使わずにネット予約を始める方法は一つではない

Googleフォームも、 自店専用の予約フォームも、 グルメサイトとは別にネット予約の入口を作る方法です。

作った予約ページのURLは、 公式サイトやInstagramなどから案内できます。

自店専用の予約URLを持つ考え方については、 自店のネット予約フォームを持つ方法 で詳しく紹介しています。

ReasybookはGoogleフォームより「予約受付」に寄せた仕組み

Reasybookも、 大規模な予約台帳や配席システムではありません。

小規模な飲食店が 自店のネット予約窓口を持つことを目的にしたサービスです。

Googleフォームとの違いは、 最初から飲食店の予約受付を前提にしていることです。

店舗側で予約受付時間や予約不可日、 人数などを設定し、 お客様にはその条件に合わせた予約フォームを表示できます。

予約内容は管理画面で確認でき、 予約後にはお客様へ確認メールが送信されます。

一方で、 配席管理や複数グルメサイトの予約在庫を 一元管理するためのシステムではありません。

そうした高度な予約管理が必要なら、 飲食店向け予約システムの選び方 も参考にしてください。

自作する手間が増えてきたら

Reasybookは無料プランから利用できます。 有料プランは月額550円で、 予約件数や予約人数に応じた手数料はありません。

Googleフォームで予約受付を自作する方法と比べながら、 「この作業なら月550円で任せた方が楽か」 という基準で選ぶこともできます。

反対に、 Googleフォームだけで問題なく運用できているなら、 無理に予約システムへ変更する必要はありません。