電話予約とネット予約は、 どちらか一方に統一する必要はありません。
日時・人数などが決まった通常予約はネットで受け、 大人数、貸切、アレルギーなど確認事項が多い予約は電話で受ける。 こうして予約の内容によって入口を分けると、 電話の便利さを残しながら定型的な対応を減らせます。
電話予約とネット予約は、どちらがいい?
飲食店の予約受付を考えるとき、 「電話予約とネット予約はどちらがいいのか」 と比較されることがあります。
しかし実際の営業では、 どちらか一方だけに決める必要はありません。
電話には、 お客様とその場で話しながら 細かな条件を確認できる良さがあります。
ネット予約には、 営業中に電話へ出なくても予約を受けられ、 お客様も店へ電話をかけずに予約できる良さがあります。
大切なのは「電話かネットか」を決めることではなく、 どんな予約をどちらで受けるかを決めることです。
ネット予約に向いている予約
ネット予約に向いているのは、 店側が確認したい内容がある程度決まっている予約です。
たとえば、
- 通常の席予約
- 2〜4名程度の少人数予約
- 日時と人数が決まっている予約
- 決まったコースから選ぶ予約
- 特別な相談事項がない予約
などです。
こうした予約では、 来店日、時間、人数、名前、連絡先など、 毎回ほぼ同じ内容を確認します。
予約フォームに必要な項目を用意しておけば、 お客様自身に入力してもらえます。
店側が電話で一つずつ聞き取る必要がありません。
電話予約に向いている予約
一方、 条件が複雑な予約まで すべてネットだけで受けようとすると、 かえって確認作業が増えることがあります。
たとえば、
- 大人数の予約
- 貸切の相談
- 宴会内容を相談しながら決めたい予約
- アレルギーや食事制限について細かな確認が必要な予約
- 通常とは違う席や料理について相談したい予約
- ネット上の選択肢だけでは判断できない予約
などです。
こうした予約は、 電話で直接話した方が早い場合があります。
電話は「古い予約方法」なのではなく、 複雑な予約を相談するための便利な手段でもあります。
通常予約はネット、相談が必要なら電話
小規模な飲食店なら、 予約内容によって受付方法を分けるだけでも 運用をシンプルにできます。
| 予約内容 | 向いている受付方法 | 理由 |
|---|---|---|
| 通常の少人数予約 | ネット | 確認項目がほぼ決まっている |
| 通常のコース予約 | ネット | 選択肢として表示しやすい |
| 営業時間外の予約 | ネット | 電話に出られない時間でも受けられる |
| 大人数 | 電話・要相談 | 席や営業への影響を確認しやすい |
| 貸切 | 電話・要相談 | 人数、予算、時間など確認事項が多い |
| 複雑なアレルギー相談 | 電話・個別相談 | 細かな確認が必要になる場合がある |
もちろん、 店の業態や営業方法によって どこで線を引くかは変わります。
大切なのは、 「ネットで受けても店側の確認がほとんど必要ない予約」 からネットへ移すこと です。
すべてをネット予約にすると逆に面倒になることもある
ネット予約は便利ですが、 受付できる予約の範囲を広げすぎると 店側の確認作業が増えることがあります。
たとえば、 10名の予約をネットで受けたものの、 席の配置を確認してからでないと確定できない。
あるいは、 備考欄に複雑な要望が書かれていて、 結局店から電話をかけ直す。
これでは、 ネット予約を導入したのに 新しい確認作業を作ってしまいます。
ネットで完結できない予約まで無理にネットへ移さない。
これは小規模な飲食店ほど重要です。
ネット予約の人数上限を決めておく
電話とネットを使い分ける方法の一つが、 ネット予約で受ける人数に上限を設けることです。
たとえば、
- 1〜4名まではネット予約
- 5名以上は電話で相談
といったルールです。
席数やテーブル構成によっては、 6名まではネットで問題ない店もあれば、 4名を超えると席の調整が必要になる店もあります。
「何人から大人数か」ではなく、 何人から店側の判断が必要になるか で決めると分かりやすくなります。
ネット予約を受ける時間帯も限定していい
ネット予約は、 営業時間のすべてで受ける必要もありません。
たとえば営業時間が17時から23時でも、 予約を受けやすい時間が 17時、17時30分、18時だけという店もあります。
反対にピーク時間は席の回転状況によって 予約を受けにくいこともあります。
その場合は、 ネット予約で受ける時間だけを設定し、 それ以外は電話で相談してもらう方法があります。
ネット予約を始めるために、 店の営業方法そのものを変える必要はありません。
当日予約も無理にネットで受けなくていい
営業中に予約管理画面を頻繁に確認できない店では、 当日予約をネットで受けることが かえって危険な場合があります。
その場合は、 ネット予約を前日までにして、 当日の予約は電話で受ける方法があります。
反対に、 営業中でも予約情報を確実に確認できる店なら、 当日予約をネットで受けても構いません。
ネット予約の受付条件は、 「お客様に便利か」だけでなく 「店が確実に対応できるか」で決めます。
電話予約を残しても、電話の本数は減らせる
電話予約を残すことと、 すべての予約を電話で受けることは違います。
通常の少人数予約がネットへ移るだけでも、 営業中にかかってくる定型的な予約電話を 減らせる可能性があります。
そうすれば電話は、 大人数や貸切など 本当に会話が必要な予約に使えます。
電話対応そのものを減らす方法については、 飲食店の電話予約を減らす方法 で詳しく紹介しています。
お客様にも受付方法を分かりやすく伝える
店側で使い分けを決めても、 お客様に分からなければ意味がありません。
たとえば予約ページや公式サイトで、
- 通常予約はこちら
- 5名以上の予約はお電話ください
- 貸切についてはお電話でご相談ください
- 当日のご予約はお電話ください
と案内しておけば、 お客様自身が適した予約方法を選びやすくなります。
Instagramを使っている店なら、 プロフィールから通常予約フォームへ案内し、 特殊な相談だけDMや電話で受ける方法もあります。
Instagramから予約を受ける方法については、 Instagramから飲食店の予約を受ける方法 で整理しています。
ネット予約を始めるなら、まず一部だけでもいい
「ネット予約を導入する」と考えると、 店の予約業務を全部システム化するイメージを持つかもしれません。
しかし小規模な飲食店なら、 もっと小さく始めても構いません。
最初の例
- 通常の2〜4名予約だけネット
- 予約可能な時間だけ表示
- 前日までネット受付
- 大人数・貸切・当日は電話
これなら、 今までの電話予約を残したまま 定型的な予約だけネットへ移せます。
実際に使ってみて問題がなければ、 ネットで受ける人数や時間を 少しずつ広げることもできます。
予約台帳まで変える必要はない
ネット予約を始めることと、 今使っている予約台帳を捨てることも別の話です。
紙の予約帳や既存の予約管理サービスを使いながら、 自店のネット予約窓口だけ追加する方法もあります。
ネットから入った予約を 今まで使っている台帳へ転記する運用でも、 件数が少なければ十分な場合があります。
逆に予約数が増え、 転記や複数経路の管理が大きな負担になった段階で、 より高度な予約管理システムを検討する方法もあります。
予約システムの種類については、 飲食店向け予約システムの選び方 で詳しく整理しています。
自店の予約フォームを持つと受付方法を分けやすい
通常予約をネットへ移す場合、 自店専用の予約フォームを一つ用意しておくと お客様を案内しやすくなります。
予約フォームのURLを、 Google、Instagram、公式サイトなどから案内します。
通常予約はそのフォーム、 特殊な予約だけ電話という形です。
自店予約フォームの作り方については、 自店のネット予約フォームを持つ方法 で紹介しています。
Reasybookで電話とネットを併用する場合
Reasybookは、 電話予約をなくすためのサービスではありません。
店舗側で、 ネットで受ける時間や人数、 予約不可日などを設定し、 その範囲の予約を自店の予約フォームで受けるためのサービスです。
たとえば、 少人数の通常予約だけReasybookで受け、 大人数や貸切などは今まで通り電話で受ける運用ができます。
店舗専用の予約URLは、 公式サイトやInstagramなどから案内できます。
一方で、 Reasybookは電話予約を自動で取り込んだり、 他社の予約サービスと予約在庫を一元管理したりするシステムではありません。
すべての予約経路を一つに統合したい場合は、 より高度な予約管理サービスの方が向いています。
まず通常予約だけネットにする
Reasybookは無料プランから利用できます。 有料プランは月額550円で、 予約件数や予約人数に応じた手数料はありません。
今の電話予約をすべて変えるのではなく、 「この予約ならネットで受けても困らない」 という範囲から試すことができます。